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大阪府摂津市大型火災
2021年3月27日の午後3時ごろ大阪府摂津市の段ボールを製造する工場で大きな火事がありました。
不幸中の幸いか、けが人や死者はいないようです。
出火場所は大阪府の摂津市三島の段ボールを製造する「美鈴紙業」です。
「溶接中の火がパレットに燃え移った」と作業をしていた男性から警察に通報があったそう。
消防車など16台が出動して消火活動にあたりました。
およそ8時間後の午後11時すぎにほぼ消し止められましたが、敷地にある3階建ての事務所と、のべ床面積がおよそ8800平方メートルの工場が全焼したということです。
工場は27日は休みで、出火当時、別の会社の社員が作業していたということで、警察などが詳しい状況について調べています。
現場は、阪急京都線の摂津市駅から南東に800メートルほど離れた住宅街の一角です。
近所の人も相当怖ったでしょうね。
黒い煙がかなり遠くまで広がっていた様子でした。
この方の投稿を見てどれだけの規模の火災かわかりますね。
近くには住宅、ガソリンスタンドも見えていますね。
約5キロ先の吹田市からでも煙が確認されたほどです。
Twitterで沢山の方がこの火災についての投稿をされていました。
運転中の方の投稿も数多くあり
高速道路からの写真も沢山投稿されていました。
私はニュースや情報を見ていて、火災への恐怖を感じるとともに、
原因を作ってしまった方は、どれほど辛く、どんな思いでいるのだろうと心配になりました。
けが人、死人が出なかったのは不幸中の幸いですが、会社がまるごと燃えるここまでの規模。
故意でなく過失ならば、誰にでも起こりうる事です。
いつ自分が原因で火事になってしまうか分かりません。火の元には十分に注意しましょう。
美鈴紙業について
美鈴紙業は段ボール等の資材を扱う会社でかなり歴史のある会社です
昭和23年9月14日に設立され、70年以上続く会社です。
本社が大阪の摂津市
東京にも事業部があります。
・段ボールシート
・一般段ボールケース
・美装段ボールケース
・包装資材一式を作っている段ボールの老舗です。
資本金は1億5000万 大きい会社ですね。
このように、包装用の段ボールだけでなく、機能性のあるモノも多く造られています。
もしかしたら、どこかで美鈴紙業の段ボールを見ていたかもしれませんね。
今後、どうなってしまうのか心配ですね。
火災で怖いのは「火」よりも「煙」
建物火災での焼死者の一番の死因は中毒死、窒息死で、火災による死者の40%以上を占めています。
火災の燃焼は殆どの場合が不完全燃焼であり、主な生成ガスは一酸化炭素と炭酸ガス、シアン化水素(青酸ガス)、塩素ガスなどです。
一酸化炭素が体内に吸収されると、血液中のヘモグロビンと結合し一酸化炭素ヘモグロビンを形成します。一酸化炭素は酸素との結合力の200~300倍に達するため、酸素を運ぶ役割を持つヘモグロビンが減少し体内は充分な酸素の供給を受けられなくなり最悪の場合、死に至ります。火災では、延焼により酸素が減少し、有毒ガスが増加するために、一瞬にして体内が酸欠と有毒ガスによる中毒で意識を失い焼死するというケースが殆どです。
また、煙の進むスピードは、廊下などの横方向では0.3~0.8m/秒ですが、階段のような縦方向(上下)では3~5m/秒と言われており、人間の階段上り下りなどの上下運動(通常は0.5m/秒)より遙かに早く短時間に上方に拡散するため注意が必要です。
宇城広域連合消防本部HPより引用
火災で怖いのは「火」よりも「煙」なんだそう。
火で死ぬよりも煙で死ぬことのほうが多いんですね。
煙は 白→灰色→黄色→黒色 の色に変化していくそうで、変化するたびに危険になっていきます。
とにかく、もしも、火災の被害に遭ったときは「煙を吸わない事」が重要ですね。
もしもの時、生き延びるために。
人はいつ事故や災害に遭遇するか分かりません。
正しい判断、行動を出来るかどうかで生死の運命が変わってきます。
火災時に建物に取り残された場合の対処法は下記の通り。
・タオルやハンカチで口を覆い、煙を直接吸わないようにする。
・できるだけ低い姿勢をとり、床スレスレに残っている空気を吸うようにする。
・避難するときは、燃えている部屋のドアを閉めて逃げる。
・いったん避難したら再び戻らない。
・煙で前が見えない場合は、壁に手を当て方向を確認しながら避難する。
・鼻から吸って口から吐く…の呼吸を繰り返す。
・下の階へ避難することが基本。
・エレベーターは使わない。
石岡市消防本部HPより引用
実際に遭遇した時、私自身冷静に行動できる自信はありません。
ですが覚えておく事、普段から意識しておく事で大きく変わると思います。
「知識」「準備」は命を守ります。
最近は火事や事故、震災のニュースが多いですね。
「明日は我が身」
いろんな事を想定し、備えをして、自身と大切な人を守らなければいけません。
令和元年の火災件数
最後に令和元年の火災件数の情報を記載しておきます。
総務省ホームページの消防庁発表の情報です。
令和元年中の火災の状況について、1 月から12 月までの確定値をとりまとめましたので、その概要を公表します。
直近10 年を見ると総出火件数及び火災による死者*数は減少傾向にあります。また、住宅火災による死者*数も減少傾向にあるものの、65 歳以上の高齢者の占める割合は増加傾向にあります。 *放火自殺者等を除く。
(1) 総出火件数は37,683 件、前年より298 件の減少総出火件数は、37,683 件で、前年より298 件減少(-0.8%)しています。火災種別でみますと、建物火災が239 件増加、林野火災が28 件増加、車両火災が75 件減少、船舶火災が増減なし、航空機火災が増減なし、その他火災が490 件減少しています。
(2) 総死者数は1,486 人、前年より59 人の増加火災による総死者数は、1,486 人で、前年より59 人増加(+4.1%)しています。負傷者数は、5,865 人で、前年より249 人減少(-4.1%)しています。
(3) 住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)数は899 人、前年より47 人の減少住宅火災による総死者(放火自殺者等を除く。)数は899 人で、前年より47 人少(-5.0%)しています。このうち65 歳以上の高齢者は662 人で、前年より6 人減少(-0.9%)し、住宅火災による死者(放火自殺者等を除く。)数の73.6%を占めています。
消防庁
出火原因の第1 位は「たばこ」、第2 位は「たき火」です。
消防庁
総出火件数の37,683 件を出火原因別にみると、「たばこ」3,581 件(9.5%)、「たき火」2,930 件(7.8%)、「こんろ」2,918 件(7.7%)、「放火」2,757 件(7.3%)、「放火の疑い」1,810 件(4.8%)の順となっています。また、「放火」及び「放火の疑い」を合わせると4,567 件(12.1%)となっています。
消防庁
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